2010年12月22日水曜日

日本のクリスマス

昨日の満月は、皆既月食でした。そしてクリスマス・イヴを間近に控える今日は「冬至」です。














「冬至」と「皆既月食」がかさなるのは、ぬわぁんと1638年以来の372年ぶりだということです。昨夜は残念ながら、なまあたたかい雨降りの日となり月食も満月もおがめませんでしたが、それでも、なんとなくワクワク感がありました。















ご存知のとおり、「冬至」は1年でいちばん夜が長くなる、言わば「短日マックスな日」ってぇことです。休日の日などにお出かけして、真っ暗になってから家に着いたら「エッ? まだ5時じゃん」と、得したような損したような気分になる今日このごろですが、明日からじょじょに「長日」へとシフトチェンジしていきます。


さて〜、宗教のぶあついカベをヤスヤスと乗り越えて、多くの日本国民が楽しみにしている「クリスマス」ですが、今年はクリスマスを通して日本の食文化に触れてみるのは、いかがでしょうか?

以前から気になっていた「うかたま」という雑誌です。


表紙だけながめていたときは、てっきり今どきハヤリの「ほっこり、オーガニカリーな北欧ナチュラル系のライフスタイル雑誌」かと、ハヤトチってました。


実は、日本の地域に伝わる食文化を今風のレシピにアレンジしたりして紹介してくれる「温故知新」的な、スンバらしい雑誌でした。


「うかたま」というこの雑誌の名前の由来は、「ウカタマミ」というお稲荷さんの「主祭神=しゅさいじん」で、「古事記」や「日本書紀」にも登場する日本古来の穀類の神様のことだったんですねー。そして、このネーミングからして、もう「めいっぱい日本!」という感じがしますが、内容もその期待をうらぎりません。

まず、日本の郷土料理のすばらしさについてですが・・・

日本人女性は、若々しく肌がキレイといわれますが、それは多湿な気候と、キレイな水に恵まれているほかにも、日本の野菜中心の発酵食品のおかげだとのことです。ぬか漬けや味噌などの発酵食品は、おもに乳酸菌のはたらきのおかげなんですがヒトの腸まで生きて届かなくっても、乳酸菌の分泌物が腸内をキレイにしてくれるんですねー。腸がキレイなら、とうぜんお肌もきれいになるわけで、老化も防いでくれるんです。

ちなみに「腸は、もうひとつの脳みそ」なんて言われてます。うかたまのキャッチコピーでもある「食べることは暮らすこと」、ズバリ今現在「ナニをどれだけ食べられているか」というのは、動物が成長したり繁殖したりの大きな判断材料になるわけなので、「栄養を吸収するパーツである腸が、イロイロなことを判断して指示してる」ってぇことなんだそうです。そういえば「植物はチッ素が吸えなくなると、花を咲かせる」ってのと、似ていますね。ってことは、植物の根っこにも、脳みそみたいなハタラキがあるのかもしれませんが、知りません。

ハナシがそれましたが「うかたま」には、おばあちゃんが口伝えで伝承してきた郷土料理のレシピなども、てんこもりで、日本の食文化に興味を持ちはじめたヒトにもピッタシです。
現在発売中の「うかたま」は、カンタンでオサレなオサレなクリスマス・スイーツレシピもいっぱいです。好きなあのヒトの胃袋をつかみたいアナタにもおススメ!!!

ちなみに、編集者さんからお聞きしたおハナシによれば、おばあちゃんたちの郷土料理レシピには、とうぜん「大さじナン杯、小さじナン杯・・・」なんて計りながらのキッチリ分量で作ることがマレで、だいたいが「ヒトつまみ、目分量」の右脳型感覚レシピなので、それをレシピに書き起こすことが以外と大変なんだそうで、なんとも微笑ましいエピソードです。















ますますの円高で、この年末と年始は海外旅行に行くヒトも増えるとのことですが、地球のアチラコチラに行ったあとは、不思議と改めて日本のことについても知りたくなるもんですよね。ぜし、食をとおした原点回帰もおススメいたしまーす!!!