2015年2月10日火曜日

水やり3年。でもルールさえ知ればコワくない!

プランター栽培のエアルーム品種「三浦大根」、第1号をめでたく収穫です。パチパチパチ・・・















30cmほどと小ぶりなデキでしたが、スティック状にカットして生のまま食べてみると、
「なんとまぁ、大根とはこんなに甘くてジューシーなものなのか?」
ヒトクチかじるたびに、何度も感想を口にしたくなるほどのオイシさでした!!!
大根の栽培初心者さんには、秋冬栽培がおススメだとのことですが、今回はホントにヤッツケ栽培だったのに、オイシく育ってくれてラッキーでした。

室内栽培の培養液の廃液に活力剤を足して水やりし、思い出したようにカキガラ石灰を葉っぱにバサバサとまき散らし、実が太りだしたらモミガラくん炭をバラバラと撒いたくらいです。

雨や雪が降ることもあるアウトドア栽培は、こんなヤッツケ栽培でもなんとかOKですが、栽培環境をすべてコントロールできるインドア栽培では、そうはいきません。


室内栽培でメジャーな培地には、ロックウール、クレイペブルス(ハイドロボール)、ココ培地、ポッティングミックス培土などがあって、それぞれ保水性、保肥性がちがいます。なので、具体的な水やりテクニックは、培地ごとに少しずつコツがありはします。


「水やり3年」と言われるほど、植物に水を与えるタイミングの見極めには経験がいるものとされてきました。が、ポイントを覚えちゃえば難なく?クリアできます。

























まず、夜間は水やりしないことと、水温や肥料濃度がちょうど良いことが前提です。

室内栽培では、1mX1mの栽培面積を標準とすることが多いです。

1mスクエアのグロウスペース全体に葉っぱが広がっている状態では、植物は1日に約4〜6Lの水分を消費します。まだ苗が若く葉っぱにすき間がある時は1日に消費する水の量は約3L前後です。

大事なポイントは、1mスクエアのグロウスペース全体が葉っぱでおおわれるほど大きく育った状態では、例えばトマトが2本だろうと10本だろうと、健康な根っこをしていれば、1mスクエアあたり、1日に消費する水の量は4〜6Lほどです。
もしもこれより培地の乾きが遅いならば、室温が寒すぎるか、湿度が高すぎるか、根っこに問題が起きているか、のどれかが原因として考えられます。
 
そして、水やりした水分が50%減ったら、水やりのタイミングです。

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たとえば、1mスクエアでトマトを10Lポットで6株、ココ培地で育てているとします。
培地が適度に乾いたので、約25L前後の培養液を水やりしました→6株のトマトの苗全体で、1日に約4Lの培養液を吸収したとすると、だいたい3日〜4日後に水やりした培養液量が50%減った状態になるので、そこでまた約25L前後の培養液を水やりすることになります。

























「思ったり乾くのが早かったり遅かったりする時は1日に吸う水の量が変わるんだから、どうやって50%になるときを確かめればいいのかしら???」と、思い悩まないように、水やりの前と水やりの直後の重量差を計っておけば安心です。

これはロックウール、ポッテング・ミックス培土など固形培地単体での栽培ならばどれにでも共通して使える水やりメソッドです。

もうひとつ、大切なポイントは「培地全体に水がいきわたるには10分間かかる」ということです。10Lのポットに培養液を5Lドリップしようが、40Lドリップしようが、10分後には同じ量の培養液しか含めないので、むやみにたくさんの培養液を与えすぎないようにすることもムダ・ムラをへらすポイントなります。
しかし、根っこはエアレーションなしの水に20分間以上使っていると問題が起きてしまうので、例えば受け皿などに培養液をためて吸水させる場合は、10分したらすぐに受け皿を外して排水させることが理想です。

・・・「イヤイヤ、数字とか覚えるのメンドクサすぎ!」と、感じるおヒトもいるし、最終的な数字は環境によってかわるので・・・

最適な栽培環境で順調に育ってるときは、1mスクエアにつき4日ごとに25L〜30Lくらいの培養液をあげるペース。夏場や真冬はのぞきます。
排液量が適度に出るように培養液の量を調整しましょう。CANNA COCO培地、CANNA TERRA培土は20%〜30%の排液です

って感じです。